オレンジのハイウェイ


人体の細部そよいで空の下

月だけをこじ開けぬまま旅にでて帰らなくても悲しまないよ

ふんわりと日のあたる手が香り立つ

ミルクで浸したヴェールを纏う

行先が分からぬままに飛び込んでカタチを無くして流されてゆく

住宅街、線路で断絶

オレンジのハイウェイ傘だけ連れ立って

羽なびく彼岸はそこまで波の跡

風吹いてたなびく髪と一体化 体は差し込むくすんだ青に

どこからか束ねて落ちた安寧にくるまり眠って深海に行く